辞めると言ってから、上に認められるまで数ヶ月かかりました。そんなことも含めた最近のことについてお伝えします。
とうとう辞めるって言ったよ
さて、本題に移ります。
次年度についての意向面接のタイミングで退職したいと上に話しました。理由として、「やりたいことが出来たから」と話したら、何をしたいのかと事細かく聞かれました。公務員では出来ない仕事であるので、そのことについても触れて話したのですが、残念がられるのと同時にとても驚かれました。そして「でも…」と反応は良くありませんでした。夫の職業を聞かれ、なんでここで夫が出てくるのだろうと疑問に思いながらも答えたら、「旦那さんの影響ですか」と一言。一瞬思考停止しましたよね。仮に夫の影響があったとしても、だから何?って感じですよね。
今の仕事は確かに嫌(退職してから業務内容についてはお伝えするので、現時点では伏せます)ですが、前部署に比べたらだいぶ恵まれた環境であり、人間関係にも一切困っておらず、この部署に来てから心身共に回復したことで、今まで考えられなかったことにも目を向けられ、考えるようになったことでの決断であることを正直に話しました。
上からは「公務員は民間よりだいぶ福利厚生も良い。退職するにしても10年くらい働いてからのほうが退職金ももらえる額が増える。困ってないのなら続けてほしい。性格も淡々としているから向いている。ギリギリまで待つので考え直してほしい。とりあえず3年という言葉もあるし、次の職場が決まっていない状況ならあと2年は頑張ってほしい。みんな頑張ってきたから誰一人欠けてほしくない。もうしばらく考えてまた話しましょう。とりあえず辞めることは3月まで周りに言わないでください」と言われました。
公務員の福利厚生がどんだけ恵まれてるのかは、転職活動しようと思って、企業研究していたときに改めて気付かされました。年休は毎年20日間付与されるし、療休や産休育休の制度も恵まれているし。でもメリットが福利厚生だけで、全くやりがいのない仕事をこの先何十年も続けるのは無理だなあと思いました。また今は人間関係に恵まれているけど、これまでの4年間はクセが強い上司ばっかりだったので(パワハラ・セクハラ横行)地雷系上司とまたどこかで会うと思うとしんどい。(結局パワハラとかを上に言っても取り合ってもらえないから、地雷系上司の勢力が増すだけなんですよね)時間をいただいても意志は変わらないことを伝えましたが、それでも考え直してほしいと。何言っても今はだめだなと思って、とりあえず承諾して1回目の面接は終わりました。
ちなみに意向面接で異動したいと訴えたところで異動しません。意向面接では行きたい部署などを聞かれますが、全く考慮されません。むしろここだけは行きたくないと話したのにそこに飛ばされてしまう人たちを何人も見てきたので、この面接って本当に必要なのか疑問に思っています。なので私は福祉職じゃ行けないところを希望に書いていました。福祉職で行けたとしても定年まで残り1〜2年の人がゆるく働ける楽部署も書いてみましたが、案の定「若い人はここには行けない」と言われました。若い人は基本的に馬車馬のように働かされます…配慮の必要のある人(主に家庭の事情)は配慮されるようですが、よっぽど育児や介護が大変等の事情以外はあまり例を聞いたことないです。
次の面接は2週間後くらいだったと思います。意志は変わらないこと、前向きな退職であることを再度伝えました。私は新卒から公務員として働いてきたため、やはり民間でも働いてみたい・挑戦してみたい、また20代のうちに経験したいと伝えました。上の返答は「1月までならギリギリ人事も大丈夫。なんなら3月でも構わない。辞めるのやめたいという言葉はいつでも歓迎するし、直前に辞めるのをやめても大丈夫。また時間を置いて面接しましょう」と。
「「「いや、何回面接すんねん(心の声)」」」
面接めんどくせーでも本当にまたやるのか?と思っていたら、それから1ヶ月後突然再度呼び出されました。普通にみんなの前で呼び出されるもんだから、「おいおい、バレるだろうが」とちょっと焦りましたね。庁内の連絡手段いくらでもあるんだからそういうので呼び出してほしい。心理的に働きかけてんの??と思いましたが、たぶん上はなんにも考えていなかったと思います(笑)
3回目も今までと全く同じ会話をしました。そこでようやく「…わかりました。人事に報告します。でも辞めるのやめたくなったらいつでも言ってください。本当に残念です」と言われ、やっと認められました。11月の出来事でした。正直12月くらいまでかかるのかなと思っていたのでなんとかケリついてよかったです。人事にはこれから報告するので、退職の手続きはそれからですとのことで、12月現在何にも進んでいません。
福祉の世界はしんどいよ
HSPの人は特に福祉職はやめた方が良いと思います。福祉分野は人材的に余裕がないので、基本的に人間関係はぐちゃぐちゃです、派閥もありますし、いじめもあります。そういうのがないところもありますが、同僚関係の悩みがない代わりにお客さん(相手にする人たち)の対応がとても大変なところです。(今の私の所属がまさにこれです。職場の人間関係は最高だけど、お客さん対応はめちゃくちゃストレスフルです)同じ機関なのに、場所によってこうも違うのかと驚きました。
福祉は基本的に対人援助です。なかなか個性的な人もたくさんいらっしゃいます。その方々の支援+その他の業務+変則的な勤務の中で懸命に働いているのに、給料はそんなに高くないです。民間で福祉業務に携わっていて、公務員に転職した皆さんがよく「公務員って恵まれてるな」です。
公務員福祉職は民間と比べるとしっかり休みは取れますし、給与・賞与も民間と比べるとはるかに高く、福利厚生も良いです。しかし、都道府県民、市区町村民をダイレクトに支援するので、難しいところもあります。相手が望んでいないのに介入しなければならないケースも結構あります。攻撃的な方も多いので、メンタルがやられる職員も多いです。
今まで高齢福祉を主に勉強してきた、保育を勉強してきたなどと人事に言っても、全く経験ないところに配属されることも多々あります。保育を勉強してきて、保育士から転職した先輩は、介護分野に配属されていました。逆に高齢分野の勉強して、実際そういうところで働いてた人が児童相談所に配属されていたり。内定後の人事との面接で希望聞かれるのですが、全く違うところに配属されることが多いので、あまり期待しない方がいいかなと思います。
ちなみに私はずっと子ども分野を勉強してきたこと、実習やボランティア、NPO活動でも子ども関連のもの携わってきたことをアピールしたのと、試験結果が1位だったこともあったのか希望が通りました。でも同期たちに聞いても、みんな大体希望は通っていなかったので、強運の持ち主だったのかもしれません。
話が逸れてしまったので戻します。メンタルやられず、かつ体調も崩さずに続けられる人は貴重なんですよ、福祉職って。なので、メンタル激強で、心身共に健康な人は向いていると思います。それと周りの空気が一切気にならない人。(←これが一番大事かも)
ちなみに私はHSS型HSPです。いろんなことが気になって、周りに気を遣って、自分の仕事もこなしながらも他の人のフォローもして(もはや他の人の分の仕事もこなしてた)、そんな日々に疲弊していました。自分の仕事は終わっているのに、他の人の仕事をやって残業するのもザラでした。ある日HSPを知って調べたら、HSS型HSPにがっつり当てはまって「おお…」と感激しました。それと同時に、このまま続けたら壊れるなあと思いました。そりゃ疲れますよね。
HSPには福祉職ってしんどいからあまりおすすめはしませんが、HSPだからこそ気がつくことも多くて、その気づきの視点がけっこう大事なこともあるので重宝されることもあります。が、気づいていろいろやってしまって、それが当たり前だと思われるようになることもあるので、やりすぎは禁物です。無理しないでくださいね。もし人間関係で疲れる場合には少し立ち止まって、休んで考えましょう。
人間関係で仕事を辞めることほど虚しいものはないですよね。もし仕事にやりがいを持っていたらなお一層のこと。自分を嫌いな人がたった一人いるだけですごくしんどいですよね。他の人は優しいのに耐えられない…ってなるの何でですかね。
現在の状況
直属の上司たちにはまだ言っていません。前述のように、上から「周りに言うタイミングは3月にしてほしい」と言われているからです。すごくお世話になっている直属の上司たちには来年以降のことも期待されていて、それを言われる度に「来年度いないから…」となんともいえない気持ちになります。これ以上期待が大きくなる前に言いたいです。というかむしろ、直属の上司たちにもすぐ知らされるもんだと思っていたので、知らないんだとびっくりしています。(それか知った上で言っているのか…知った上での言動だったらなんかこわいな)
辞めるって言ったことで、自分の中でいろいろと吹っ切れて、心はだいぶ楽になりました。どんなに嫌な事があっても「あと◯ヶ月!」とカウントダウンしながら踏ん張っています。次の日が出勤日の休日の夜に、「あーやだな」って思うことはありますが、出勤途中で涙が出たりすることは無くなりました。鬱々とした気分にはなりますが。
早く辞めてええええ!!!と毎日心の中で叫んでいますが、何とか毎日通勤しています。攻撃的な人に会いたくねえ〜公務員だからって何言ってもいいと思わないでほしいものです…